数年前からミカサ様とのコラボで
加工サービスを行っているボールカゴですが、
特に今年は添付の基画像について
お問合せを頂くので、工場に入稿する
デザインデータの種類について簡単に
記載してみたいと思います。
普段 皆様がネットなどで使用されている
画像には「ラスタ画像」と「ベクタ画像」があります。
「ラスタ画像」というのは、小さな色の
点(ドット)を集めて構成された画像の事です。
bmp 、 png 、 jpg 画像などがラスタ画像に
分類されます。
デジカメやスマホで撮影した写真は
「jpg」という拡張子になっています。
そして、「拡大」すると小さな正方形の
色の点(ドット)が目立つようになるのがわかります。
このように、ラスタ画像はいくつも小さな
色の点を並べてひとつの絵を表示しているのです。
ラスタ画像はさまざまな色の点を並べるので、
写真や風景などの複雑な絵を
表示するのに適しています。
ただし、拡大すると小さな点が目立って
しまい画像が雑に見えてしまうという点もあります。
それに対し、「ベクタ画像」は、「アンカー」と
呼ばれる座標の点を複数作り、
そのアンカー同士を線で繋いだり、
線で囲まれた部分を塗りつぶしたりして
表示しています。
ラスタ画像は色の点がひとつひとつ
全て記録されていたのに対して、
ベクタ画像はアンカー位置などの
情報だけを記録し、その情報をもとに
図形を描画しています。
そのため、ベクタ画像は拡大しても輪郭は
とても綺麗に表示されます。
ただし、表示のたびに計算を行うことによって
パソコンの処理に負担がかかり、
複雑な図形の場合は表示に時間が
かかってしまう場合もあります。
ベクタ画像はラスタ画像のように
写真のような画像を表現するのには
適していません。直線や曲線などで
構成される図形などに向いています。
ボールカゴにお入れするマークは、
チームのロゴやエンブレムなので
「ベクタ画像」で工場に入稿します。
しかし、皆様からお預かりする画像の
大半は「ラスタ画像」のため、
手作業で書き直しを行っています。
ユニフォームの写真を送って頂いて、
写真のまま貼り付けるわけには
行きませんよね(笑)
このように一言で画像といっても
色々な種類があってそれぞれに
特徴があるのです。
「ラスタ画像」で、超巨大パネルに
印刷できるようなサイズを
持っているものなら、
そのまま使えるのでは??
と思ってしまいますが、
画像に使われているドットのデータを
全て保存して圧縮するため、
ファイルサイズが大きくて取り込むまでに
相当な時間がかかりますし、
最終的にはマークを切って
貼り付けなければならないので、
やはり曲線などが綺麗に表現される
「ベクタ画像」で加工となるのです。
最近ではチーム内にプロの方や、
Illustratorを使われる方もおられ、
とても凝ったデザインを用意される
ことも多くなってきました。
ミカサの担当者さんと一緒に
「ほーーー!!」とか
「おーーーー!!」とか感動しています(笑)
我々ももっと勉強して精進しなければなりません。
WINNER