さて、バスケットボールは室内競技で、主に平滑な
サーフェスで行われます。
室内競技には他にも、バレーボールやテニス、
卓球、バドミントンなどもあります。
これらの競技は、ルールや道具の使用によって特性が
異なります。
例えば、バレーボールのように相手陣コートと自陣コートの
中央にネットがある競技と、バスケットボールのように
相手選手と接触して攻守を行う競技では、ケガ防止の
観点からも着目すべきところに大きな差異があります。
バスケットボールは、ゴール下に選手が密集しがちで
ジャンプ後の着地で他の選手の足を踏み捻挫する
ことも頻繁に見られます。 このような状況を想定し
足首を保護する目的にハイカットシューズが主流と
なっています。
また、バレーボールやバスケットボールは、相手選手
との接触の有無にかかわらず、競技を優位に進めるため
高くジャンプすることが求められます。
高くジャンプすることを想定して、前足部に樹脂製の
補強パーツが挿入されることがあります。
このパーツは、靴底が曲がりすぎるのを抑え、
スムーズに蹴り出すことで効率の良いジャンプ動作を
可能にします。
他にも着地時の衝撃緩衝も大切ですし、素早い横方向
への移動にも対応しなければなりません。
卓球やテニスなどの回転動作が多い競技では
ドーム状の独立意匠が設けられていることがあります。
このドーム状の意匠を中心として、よりスムーズな
回転動作を行うことが可能です。
それぞれの競技特性の違いに合わせ、その特性を
研究して靴の構造も考えられているのですね。
本コンテンツは、アシックススポーツ工学研究所著の
「足と靴の科学」、スポーツシューズカタログ、
メーカー担当者による商品説明等を参考に編集しています。
WINNER