前回ご紹介したように、靴にはたくさんのパーツや材料が
使われています。
「なぜ、たくさんのパーツが必要なのでしょうか?」
スポーツシューズに求められる機能は、表の8つだと
言われています。
「え?! たった8つだけ?」「走りやすさの機能は?」
「高く飛ぶための機能は?」と疑問に思う方も
おられるでしょう。
しかし、これらの機能は、8つの機能を複合して発揮
できるのです。
例えば、「走りやすさ」は安定性と軽量性、屈曲性を
コントロールすることで生みだすことが出来ます。
もちろんこれらの機能の発揮には、グリップ性や
フィット性があってのことです。
ブカブカで重たく、すぐに滑る靴は「走りやすい」靴
とは言えませんよね。
そして、冒頭にあった多くのパーツが必要な理由は
8つの機能が実は相反する機能だからなのです。
例えば、衝撃緩衝性を向上させることは、安定性の
低下につながります。また、耐久性を向上させると
フィット性が低下します。
このような相反する機能を同時に満足させるために
特性の異なる色々なパーツを組み合わさなければ
ならないのです。
本コンテンツは、アシックススポーツ工学研究所著の
「足と靴の科学」、スポーツシューズカタログ、
メーカー担当者による商品説明等を参考に編集しています。
WINNER