色の関係は実に奥深いですね。
競技の成績で今やメジャーになりつつあるものがまだあります。
それは世界最速の人間を決める100m走の世界記録が良くなってきたこと。
人間そんなにすぐには進化しません。
もちろん個人個人の能力はありますが、他の要因に目を付けた人たちもいたのです。
それがトラック(コース)の色。
青いトラックの効果が世界的にも認められて、リオ五輪でも採用されるのではないかと言われています。
人間は走り始める時、真っ直ぐに進んでいるつもりでも蛇行しています。
一流の選手たちでも約3mほどのロスが出るのだそうです。
このことが有名になったのは、2009年世界陸上ベルリン大会。
ウサイン・ボルト選手が世界記録、9.58を出した大会です。
その前の2007年世界陸上では、世界記録更新が0とあまり成績が伸びない大会でした。
ところが2009年世界陸上では、世界新記録が2つ、大会新記録が5つと大きく記録が伸びました。
この大会で大きく違っていたのがトラックの色です。
2007年までは「レンガ色」のトラック、2009年は「青」いトラックだったのです。
青いトラックは、その色の効果により冷静で集中力が上がるとされており実際に蛇行幅が少なくなったことでタイムが良くなったと言われています。
具体的には、脈拍、呼吸、瞬きの回数などが減少することです。
スタート時の瞬きや呼吸はとても大事です。
競技にはフライングという最大の敵がいるからです。
オリンピックのスタート地点では、一流の選手でも
やはりテンションが上がることでしょう。
自分の競技人生のすべてが決まる瞬間と言っても過言ではないからです。
そういえば、大阪道頓堀のグリコの看板もトラックは「青」ですね(笑)
WINNER